読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

My Mix Tape

自分の好きな曲紹介ブログ。90年代R&B中心デス。普通の日記は移転しました。プロフィールをご覧ください。

★通常の日記は 「こはくの日記」 に移動しました★

パディントンの安宿

旅行

※これは20数年前の旅行の思い出です。

記憶が薄れているので間違いが多々あるかも。

前もってご了承ください

 

 

 

ロンドンには1週間ちょっとの滞在。

この時はB&Bではなく安いホテルを探した。

くまのパディントンで有名なパディントンの駅前は手ごろなホテルがずらっと並んでいる。

ただ余りにも多すぎてどうやって選べばいいか悩んでしまった。

道ばたで相棒Mちゃんと相談していると、目の前のホテルから水色のセーターを着た禿げ頭のオヤジがにこやかに近づいてきた。

 

「うちに泊まっていきなよ!安いからさ!」

 

と、言っているようだった。

はっきり分からなかったのはオヤジが話している言葉が英語では無かったからだ。

目の前のホテルを見ると大きなギリシャの旗が高々と掲げられている。

このオヤジさんは結局このホテルのオーナーさんだったんだけど、英語が話せないのにロンドンでホテルを営むってなかなかの豪気。

 

「ドゥーシュ!ドーシュもあるんだからおいでよ!」(推測)

 

と禿げ頭に手をパッパと振りかけている。

丁度この頃の私はフランス文学科にいたので「ドゥーシュ」のところだけ理解できた。

シャワー付きの部屋って事だ。

値段を聞くとなんと当時のレートで1泊1000円以下だった。

泊まるところに金をかけるなら買い物をいっぱいしたいMちゃん。

そしてパン屋でアルバイトした少ないお金を握りしめて渡英した私。

思いは一つだった。

「ここで良いよね」

 

今思うと部屋くらい見てから決めた方が良いんじゃないかと思う。

が、結果としてはここは部屋は安いなりだったけど居心地がいいホテルだった。

難点はオヤジが英語が話せない事とドゥーシュはあったがトイレが共同だった事くらいだ。

 

ホテル代は7泊分前金で払ってと言われたので払おうとすると(それでも7000円くらいとか破格すぎる)親父がメモ帳で地道に1泊分ずつ足し算を始め、そして途中で間違え、また1から計算し直している…

これではいつまでかかるか分からないので、Mちゃんが必殺かけ算を使い総額を書いてあげると怪訝な顔をしていた。

が、電卓で見せてあげたら

「おおおおー!お前は天才だ!」

と言われていた。(多分w)

 

ここのおうちには私たちと同じ年くらいの可愛い娘さんがいた。

(多分実務は彼女がやっていたんだろう)

娘さんは英語を話せたがとてもシャイだった。

いつも少し困った顔をして微笑んでいたのを思い出す。

私も人見知りだし、Mちゃんは人にあまり興味がないのでほとんど会話出来なかったのが残念だった。

 

朝食はさすがに1000円でイングリッシュブレックファーストは望めず、コンチネンタルスタイル、つまりはトースト1枚にコーヒーのみ。

でも銀のトースト立てがとても可愛いデザインで毎朝見るのが楽しかった。

今だったらいっぱい写真を撮っていただろう。

当時はフィルムだったからそういう細かいものまでは撮れなかったですね。

 

 

宿の名前も忘れちゃったし、今もあるかは分からないけれど、英語がしゃべれないギリシャ人のおじさんの笑顔とギリシャ国旗は鮮明に記憶に残っている。